ちろちろができるまで④:きゃんきゃんとの出会い

レシピ / RECIPE

(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))

✔ ラジャ様をきっかけに、きゃんきゃんと出会った

✔ 同じく「箱の外」の世界を見せてくれる彼女に、強く惹かれた

ラジャ様に魅せられた私は、SNS上でファンアカウントを発見し、交流し始めた。そのアカウント主こそ、きゃんきゃんであった。最初こそラジャ様の魅力を語り合っていたが、そのうち、ジェンダー関連の苦しみや辛い経験について話すようになった。なぜだか、彼女には、親にも話せないようなことも構えずに打ち明けることができた

ある日、「人を(性的な意味で)好きになったことがない」と打ち明けた。話したり、ご飯を食べるのが楽しいと思う人はいた。でも、手をつないだりキスすることを考えるだけでぞっとしてしまう。そのことは、なるべく人に話さないようにしていた
「本当の恋を知らないだけだよ。」
「男の人は身体的接触を求める生き物なんだから、我慢しなよ。」
そう言われ続け、誰にもわかってもらえないと思っていたからだ。

だが、きゃんきゃんは、こう言った。
デミセクシャルなんだね。
でみせくしゃる?急いでググると、
他者に対して基本的に性欲を抱くことはないものの、強い愛情や深い友情を持った相手に対してなど、ごく一部の場合に性的な欲求を抱くこともあるセクシュアリティ
とあった。目から鱗が落ちる思いがした。

そんなふうに、きゃんきゃんはいつも私に「箱の外」を見せてくれた気付けば、惹かれていた男性を好きになるものと思っていたので、ぐるぐる悩んだが、ある日、ふと思った。「自分は女性だから男性を好きになるはず」というのは、「箱の中」の思考だ。いい加減、「箱の外」に出て、彼女と手を繋ぎたいというこの思いを素直に受け止めるべきだ。そう、私は、きゃんきゃんが好きだ、と。

「⑤闘う決意」に続く)

※そのあと、いろいろ調べたり考えたりした結果、現時点で、私はパンセクシャル(性別に関わらず人を好きになるセクシュアリティ)だと思っている。

コメント / COMMENT

  1. […] (「④きゃんきゃんとの出会い」に続く) […]

  2. […] the articles that author wrote.(Author: ちろちろ/Chihiro)日本語版:Part 1 / 2 / 3 / 4 / 5English:Part 1 / 2 / 3 / 4 / 5(Author: きゃんきゃん/Candice)日本語版:Part 1 […]

  3. […] 私は、30年間ジェンダーの箱の中で生きてきた。箱の中にはトゲがついていて、少しずつバラバラになった。ラジャさま&きゃんきゃんと出会って、箱がはじけ飛び、破片が飛び散った。それを拾い集めて、今の私ができた。 […]

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