ちろちろができるまで①:「男」になりたい女の子

レシピ / RECIPE

(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))

✔ 私がどういう経験のもと、このブログを始めるに至ったか(第1回)

✔ 女として生きつつも、ずっと「男になりたい」と願い続けてきた

ブログの記事も増えてきたこと、また、「筆者の人となりを知らないと、いまいち記事の内容に入り込めない」とのご意見をいただいたことから、何回かに分けて、私(ちろちろ)がどういう経験のもと、このブログを始めるに至ったかということを書く。

私は、女として生まれ、女だと思って生きてきた
だが、同時にずっと「男になりたい」と願ってきた

きっかけは、5歳ぐらいのころ。祖父に将来の夢は「総理大臣」と言ったところ、祖父は、ふっと真面目な顔になって言った。

ちろ祖父
ちろ祖父

それは無理や。男の嫉妬は、女の嫉妬よりずっと怖いで。特に男の、女に対する嫉妬はな。

よく分からなかったけれど、背筋にじんわりと嫌なものが走るような気がした。

小学校卒業までに、そういう「嫌な感じ」がちょっとずつたまっていった。
女子トイレばっかり混んでる
― 家族に、いつか名字が変わってしまうのは寂しいと言われた。
生理が急にきて、パンツが汚れた
― 学校帰りに、おじさんに無理やり体を撫でまわされた
― 同級生に、女と喧嘩してもつまらないって言われた。
そのたびに、思った。男だったらよかったと

中学生から大学生まで、「男みたいに」振る舞った。
オシャレやお化粧に興味はないと言い続け、「男っぽい」服ばかり着た。
― どの男子が格好いいか、等の「恋バナ」を避け続けた
― 重いものを率先して運んだりして、体力があるアピールをした。
― (ヒステリーと思われないよう)声を荒らげないようにした

就活の時期、同級生が化粧は就活マナーだというので、口論になった。
男は化粧しなくていいじゃん。性別の違いに囚われすぎ。」
まくしたて、黙らせた。「性別の違いに囚われて」いるのは自分だと後に思い知るとは、予想もしなかった。

『②:「男」になれない女』に続く)

コメント / COMMENT

  1. […] you can see the articles that author wrote.(Author: ちろちろ/Chihiro)日本語版:Part 1 / 2 / 3 / 4 / 5English:Part 1 / 2 / 3 / 4 / 5(Author: […]

  2. […] 私は選択的夫婦別姓に賛成だ。小さいころから両親や祖父母に「あなたは結婚すると姓が変わってしまうから残念」「一緒のお墓には入れないねえ」と繰り返し言われて育ったことは、私の自己肯定感を大きく傷つけ、「女」である自分を長く認められなかった大きな要因になった。「必ずしも相手と同じ姓にしなくてもいい」と法律が保障してくれることで、救われる人は多いと思う。 […]

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