(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))
✔ 私がどういう経験のもと、このブログを始めるに至ったか(第2回)
✔ 厚労省での業務経験から、「男」にはなれないと悟った
大学卒業後、厚労省に入った。仕事は忙しくも、やりがいがあり楽しかったが、
―大きなミスをして、涙をこぼしたら、「やっぱり女の子だね」と言われた。
―子ども関係の業務では、「結婚も出産もしてないくせに、子どものことがわかるわけない」「女が働くから、愛情不足の子どもが増える」などの言葉にさらされた。
―「男が育休なんて」「忙しいのに無神経」と言われ、同僚は育休を諦めた。
―「激務すぎて結婚も妊娠もできない、普通の幸せを諦めたくない」と友人が辞めた。
―宴会で下着姿にされ、酒を頭からかけられた。「余興」での局部露出も何度も見た。
全部笑ってやり過ごした。
だから、留学中、クラスメイトに、日本はジェンダーに関して保守的なのか、と問われた時も、「保守的も保守的だよw」と、上記の出来事を、笑いながら語った。
その子は、笑わなかった。
「つらかったね。」
とだけ言った。
急に、涙が溢れそうになった。
そうだ、辛かった。どんなに男のふりをしようが、私は、男にはなれない。「仲間」に入れてはもらえない。心の底ではわかっていた。だが、認めたくなかった。「名誉男性」でいたかった。だから、体を雑に扱われようが、結婚や子どもなどの「女としての幸福」を説かれようが、笑ってやり過ごしてきた。
でも、それで、何が残った?
傷ついた自分から目を背け続けて、何になれた?
「つらかったね」の一言で、その虚しさに気づいてしまったいま、もう「男」になりきることはできないと思った。だが「女」をやりきることもできないとも思った。
どうしたらいいか、わからなかった。
(『③:ラジャ様との出会い』に続く)
※サムネ画像(日比谷公園)は千代田区観光協会よりお借りしました
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