10月24日10時、風船やレインボーフラッグを飾り付けたホテルの一室で、LAにいるラジャ様とインスタグラムで通信し、結婚式が始まった(結婚式の様子は、下記リンクで閲覧可能です)。
ライブが始まる前、色々なことが胸をよぎった。特に、母親のことが。きゃんきゃんとお付き合いしていることを告げたとき、母親の口から最初に出たのは、「他の親族(父や祖母)には話さないでほしい。夢を見させてあげたいから。」という一言だった。結婚すると告げてからも、結局、一言もおめでとうとは言ってもらえなかった。24日の朝に、「あなたが娘でよかった」と、一言ぽつんとメッセージが来ただけだった。そんな中でのインスタグラムでの挙式。親に認めてもらっていないのに、全世界の不特定多数に発信する「普通じゃない」結婚式を行うこと。通信がつながるその瞬間まで、心の底で、ずっと悩んでいた。
しかし、いざ結婚式が始まると、そんな悩みは吹っ飛んだ。ラジャ様はもちろんとして、300~400人の人が見ていたが、みな私たちの結婚を祝ってくれた。私たちが女同士だということ、私がアジア人で、彼女がアジア人と黒人のミックスであること、日本では法的には結婚できないこと、そんなことは誰も気にせずに、ただ真心から一緒に喜び、一緒に泣いてくれた。
あたたかい涙が頬を伝うのを感じながら、間違いなく、今の私たちは世界で一番幸せだと思った。 そのとき、気づいた。血縁だけが人を家族にするわけではないこと。喜びを、痛みを、ともに分かち合ってくれる人もまた「家族」であること。たとえ大勢の人がわかってくれなくても、たったひとりでも、「家族」がわかってくれるなら、進んでいけることを。だから人は結婚するのだ。パートナーを、「家族」と認め合う意思を、世界に表明するために。
結婚は、二人で大海原に漕ぎ出す行為によくたとえられる。ドレスの締め付けは信じられないぐらいきつかったし、(誓いの言葉間違えるぐらい)めちゃくちゃ緊張したし、終わった後は吐きそうなぐらい疲れた。それでも、何百ぺんでも結婚したいと思うぐらい、楽しかったし、嬉しかった。何より、「ひとりじゃない」と確信を得られたことが、心をいっぱいの光で満たしてくれた。きっとこれから、沢山の荒波が私たちの船を襲うだろう。それでも、二人でなら、世界の果てでも行ける。
愛してる、私のお嫁さん(*^ ^*)
(きゃんきゃんの感想に続くんじゃ)
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