(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))
✔ 最近、万華鏡づくりにハマっている。
✔ その変幻自在の美しさは、「性」の多様性と重なる。
最近、万華鏡づくりにハマっている。
きっかけはどこかの駅でやっていた万華鏡フェアで、一口に万華鏡といっても、芸術性の強いものや装飾性の強いもの、オイルタイプ(中にオイルが入っていてぬるぬる動くもの)やドライタイプ(一般的な万華鏡で、オイルなしでサラサラ動くもの)など様々あることを知ったことだった。
自分たちでも作りたくなり、本屋さんで売っていた学研の「万華鏡プロジェクター」キットを購入、早速組み立てたのだが…
…めちゃくちゃ楽しかった。と、いうのも、
試験管に何を入れるかで全く見える景色が違うので、よくよく材料を吟味しなければならない。
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大きすぎる材料は試験管に詰まったり大雑把な景色になってしまうかもしれないし、
小さすぎる材料は動きすぎたり雑多な印象を生んだりしてしまうかもしれないし、
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透明な材料でないとプロジェクターに綺麗に写らないがそればかりだと単調になるし、
色の組み合わせをよく考えないとごちゃごちゃした印象になってしまうし、
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そもそもホログラムや輪ゴム、糸、ネイルパーツなど、入れられる材料は無限にあるし、
そうやって一生懸命考え抜いて作ったものより、適当にポポポイと材料を投げ込んだもののほうがきれいだったりする。
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トライ&エラーを繰り返す、試行錯誤の苦しさがあるからこそ、
その果てに見える、一期一会の景色、その瞬間だけ存在する一瞬の美が心に焼き付く。
この類まれな景色を自分が生み出したという満足感と、次はどんな景色が見えるんだろうという期待感が、次の万華鏡づくりへ誘う。
百通りの試行錯誤と、その果てに待つ千変万化の美。強烈な焦燥と充足の往復運動。
それは、以前以下の記事で触れた、「性の多様性」を探す旅の苦しさと楽しさによく似ている。
苦しくても、辛くても、自分という存在の根幹をなす「性」というものを突き詰めることで、その先にたどり着ける幸せがある。
それは一瞬の幸せかもしれないし、形を変えながら続いていく幸せかもしれない。我々はみな、永遠にそれを探す旅の途上にある。
暗くした部屋の中、万華鏡プロジェクターが映し出す無限のプリズムに彼女と見とれながら、そんなふうに思った。
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コメント / COMMENT
[…] ㉟万華鏡にみる性の多様性/Kaleidoscope tells diversity of sex万華鏡づくりにハマっているのですが、これって何かに似ているような…。Making kaleidoscope reminds me of the diversity of sex, and its joy and sorrow. […]