ハーフはつらいよ~ものづくり体験編~

レシピ / RECIPE

✓ ミックスルーツ(いわゆる「ハーフ」)の私が日本で暮らすうえで、どうしても避けられないのが「ハーフですか?」「日本語大丈夫ですか?」「生まれも育ちも日本なんですか?」等のぶしつけな質問。

✓ ちろちろとワークショップやものづくり体験をするときも例外ではないのでした…。

お久しぶりです、きゃんきゃんです。

このブログでも触れてきましたが、私は、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた、ミックスルーツの日本人、いわゆる「ハーフ」です。

日本で暮らす多くのハーフ同様、私も、これまでの人生で数えきれないほど初対面の人から
・ハーフですか?
・日本語大丈夫ですか?
・生まれも育ちも日本なんですか?
・日本語お上手ですねえ
・どこの国からこられたんですか?

等の質問を、いきなり投げつけられ、この国では、「見た目がふつうの日本人でない」=「日本人ではない」ことになることを、何度も何度も執拗に理解させられてきました。

ちろちろと定期的にワークショップでものづくり体験をするのが好きで、これまでサムネの「宝石石鹸」づくりをはじめとして、色々な体験をしてきましたが、そこでも同様でした。今日はそれらのものづくり体験での経験に絞って、投げかけられた言葉の一部を紹介しようと思います。

まずはワースト3から。

第1位:「それ地黒?地黒でそんな黒いの!?焼いてないの!?」

宇宙ガラス作り体験のおじさんに、体験終了時に言われた一言。体験中も「女の子がやけどしたらダメだから~」とか言動がアレで(やばそう…)と薄々思ってはいたのですが、この一言で完全に撃沈しました。あまりの直球差別に低評価のレビューを付けるとかそんな気にもなれず、作ったガラスは棚の奥深くにしまい込んだままになっています。

つくったものに罪はないのだが…

第2位:体験中、ちろちろだけに説明をされる

ジオラマ作り体験をした際、おじさんがずっとちろちろだけに説明用紙を配ったり、説明をしてきて、「日本語わからないガイジンにあなたが教えてあげてね」という雰囲気が最後まで続いて怒りを通り越して悲しくなりました。あとこのおじさん、ずっと「男性は夢想家だから~」「女性は現実的だから~」とステレオタイプな男女語りを続けてきて、ものすごく疲れました。最後には他の店の人(レジのおばさん)にも、説明書を指さして「読めるかな?」と言われ止めをさされました。どうして…。

第3位:「日本は長いんですか?」

宝石石鹸作り体験の最中、先生から突如投げかけられた質問。特に答えずスルーしましたが、そこまで外見のことに一切触れないで進めてくれていただけに悲しかったです。しかもその後「ふたりは友達ですか?」と聞かれ二重で辛い気持ちに…。

やっぱり、初っ端から日本語が理解出来ない前提だったり、日本語が流暢な事に驚かれたり、出身国を聞かれたりすると100%の気持ちで楽しめないんですよね。先日の初詣の際も、おじさんに「日本語わかります!?」と大声で聞かれたし、一回でいいから、好きな事を普通に楽しみたいです…。

これだけだとどんよりして終わってしまうので、快適に体験を終えられたベスト3も紹介します。

第1位:一切こちらに興味ない

藍染体験の際、教えてくれたおにいさんが「一切お前らに興味ない」という雰囲気で、藍染のことだけ話してくれたのが、とてもありがたかったです。滅茶苦茶楽しかった。

第2位:お前らは生徒でしかないという雰囲気

マクラメ体験の際、教えてくれたおねえさんが「てめえらはマクラメ素人なんだから説明に従ってりゃいいんだよ」という雰囲気で、やはりマクラメのことだけ話してくれたのが、大変ありがたかったです。すんごく楽しかった。

第3位:たくさん話したけど、特に触れないでくれた

キャンドル体験(下記記事の「天国」のほう)の際、先生がいろいろ話してくれる方だったのですが、我々の外見には一切触れないでくれたので、しみじみと、またここで体験したい、と思いました。

こうして書いてみると、楽しかった方はブログ記事も書いてますね…。「ものづくり」をしにきているので、そこに我々の外見は関係ないはず。こちらから積極的に話すということがなければ、触れないでくれるのが、一番うれしいです。

もし、ものづくり教室を開いている方で、このブログをごらんになっている方がいらっしゃいましたら、ぜひ、その点にご配慮いただけると、救われる人はとても多いと思います。どうか、私たちにも、ほかの人と同じく、楽しいことを素直に楽しく愉しめる時間を提供してください。

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