男性とクマ、どっちが危険?

レシピ / RECIPE

✓ 男性とクマ、女性にとってどっちが危険?…という問いがTikTokで盛り上がっている

✓ 意外と考えさせられるこの質問、皆さんはどっちだと思いますか?

最近、クマ出没のニュースをよく見かける。

きゃんきゃんと私がこよなく愛する漫画「ゴールデンカムイ」でも、熊の恐ろしさは再三描かれており絶対に出会いたくないとの思いを新たにしたのだが…

そんな折、きゃんきゃんから見せられたTikTokの画面には、ある問いが映し出されていた。

あなたは女性で、一人で森の中にいる。
見知らぬ男性と出くわすのと、
クマと出くわすのでは、
どちらがいい?

見せられた動画ではほとんどの女性が「クマのほうがまし」と答えていた。
ークマは私をレイプしないから。
ークマは意図がわかるけど、男はわからない。
ークマに襲われたら皆共感してくれるが、男性に襲われたら、自衛しなかったせいと言われる。

添えられた理由はどれも頷けるものだった。最近きゃんきゃんをテント設営しての本格的なキャンプに誘って「レイプされるかもしれないから怖い」と断られたばかりの私としてはなるほどなあ、と思ったのだが…SNSでは一大議論が巻き起こっているらしい。

基本的には「すべての男性がそうじゃないだろ!」と怒る男性と、「どれだけ男性から女性への性犯罪があると思ってるねん」と反論する女性の対立なのだが、男性側が最近、違う質問を提示してミラーリング(相手の動作に倣うことで反論する手法)を試みているとか。

あなたは男性で、砂漠にいる。
一緒に生き抜くなら、女性と犬、どっちを選ぶ?

「犬」と答える男性が多いぞ、ざまあみろ、ということらしいが…。これがミラーリングになっていると思うこと自体、有害な男らしさ(トキシックマスキュリニティ)の発露ではないか。

なぜなら、この問いには「女性は男性を必要とするはず(=だから男性に選ばれないと悲しいはず)」という前提が存在するからだ。実際は、そんなことはない。男性が女性なしでも生きていけるように、女性も男性なしで生きていける。

が、一定数の男性は、「女性が自分を選ばない」ということに凄まじい怒りを覚える(いわゆる「インセル(自分がモテないのは女性が悪い、と女性嫌悪を募らせる男性)」)。

その背後にあるのは、「女性の目に魅力的に映る男こそ真の男だ」とする「有害な男らしさ」だ。

映画「バービー」で描かれたように、この呪縛に支配されてしまうと、(劣った)他者としての女性に肯定的にまなざされ、「選ばれ」ないと、幸福を感じられなくなってしまう。

そうして積もり積もった鬱屈と憎悪が、最悪の形で発揮されるのが、男性から女性への性暴力—クマのほうが男性よりマシだと女性に思わせてしまう原因—なのだ。

だから「クマと男どっちが怖い」という問いに「犬と女性どっちが役立つ」で返した気持ちになっても悪循環を加速するだけであり、真の解決にはならない。

男性も女性も、互いの存在なしでも幸せになれると認めること。自分の存在意義を相手ではなく、自分自身の中に見つけること。

それこそがこの議論を解消し、互いにとってよりよい未来を実現する方策だと思う。(…その意味でも、やはり映画「バービー」は非常に優れた作品だったのだなと思うなど)

ちろちろ
ちろちろ

ちなみに、冒頭の質問(クマと男、どっちに出くわす方がマシか)、きゃんきゃんだったらなんて答える?

きゃんきゃん
きゃんきゃん

クマの方がまし

痴漢にあったって言っても警察すぐ来てくれないし、ニュースにもならないけど、クマがいるって通報したら警察はすぐ動くしニュースにもなる。あと、男に出くわしたら運良く逃げられてもそのあと追いかけてきて結局殺される可能性あるから。

ちろちろ
ちろちろ

私もクマかなあ…。なんか、意思疎通ができないってわかってるから、殺されても諦めがつく。男に出くわしたら、下手に意思疎通できる可能性がある分、伝わらなさとか、人間扱いされない恐怖と絶望に苦しみながら死ななきゃいけないの嫌だな…。

皆様はどう思いますか?

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