牛丼ぐらい好きに食べさせてくれ

レシピ / RECIPE

本レシピのポイント(作成者:きゃんきゃん)

✔ 女が使う金はいつもくだらない無駄遣いと思われがちだ。「女が高いものを自分で買えるはずない(=男に媚びてるはずだ)」という考え方もよく見る。

✔ これ以上私や周りの人たちが心を刃で貫かれることがないように、どれだけうんざりしても、声を上げ続けなければならない。

TikTokを見ていたら、インフルエンサー格闘家の男性(日本の樹海で死体を撮影して大炎上したクソ野郎)が5億のポケモンカードを買いに行く動画がおすすめに流れてきた。コメントは賞賛だらけで、イラッとしてブラウザを閉じた。

カーディBがTwitterで「バーキンを買うか迷う」とツイートした時は批判の嵐だったし、キムKがクローゼットをインスタに載せた時も、
「そんな物買うお金があるなら寄付しろ!」
「世の中には食べ物すら買えない人もいるのに、こんな贅沢してるなんて…」
みたいなコメントがたくさんついたのに。

女が使う金はいつもくだらない無駄遣いと思われがちだ。「女が高いものを自分で買えるはずない(=男に媚びてるはずだ)」という考え方とセットで、嫌になるぐらいよく見る。

GACKTのハイブランドを身につけている女性への発言も記憶に新しいし、最近だと吉野家のえらいひとの女性蔑視発言で「男に高い飯をおごってもらったら牛丼食べない」というのも、女は自分で高い飯を食う経済力はない、カレピにねだるしかない、という剥き出しのミソジニーだ。

若い女性が高額なバッグを手にしていることに疑問を覚えたというGACKTは、「JKビジネス」について持論を展開。

まったく身の丈に合っていないバッグを20代前半の子達が、持ち歩いているのを見かけるとその子達の稼ぎ方に疑問を覚える。考えただけで恐ろしい。JKビジネスがどうのこうの…とよくニュースでは見かけるが、実際に今の日本は想像以上の売りビジネスが横行している」

さらにGACKTは「自分の身の丈に合っていない買い物をするために売春などを平気でしてしまうおかしな感覚に慣れている子が多すぎる」「デートをして小遣いを貰うという軽いイメージなのだろう」と“パパ活”をする女性にも批判を投げかけ、「世の中の女性たちにはもっと自分を大切にしてもらいたい」と持論を綴っていた。

(https://news.livedoor.com/article/detail/16040407/)

吉野家は18日、同社の伊東正明常務が講師として登壇した社会人向け講座で女性を蔑視する発言をしたとして、謝罪する文書をホームページに掲載した。

伊東常務は、豪華な食事を男性におごってもらったことのない若い女性に牛丼を売り込めば、その後も継続して食べるなどと話したという。

(https://news.yahoo.co.jp/articles/58a12e84b5964f1482115ebf4b47026ba27d220b)

男が5億円のポケカをSNSで見せびらかしても「寄付しろ」系のコメントはつかない。ハイブランドを身につけていても、「水商売だ、どうやって稼いだんだ」なんて言われない。牛丼を食べても、「女性におごってもらったことがないから」食べていると揶揄されることもない。

こういう差別や偏見が、あまりにも当然のようにこの社会には溢れていて、死んだ目で流してしまいそうになるけれど、マイクロアグレッション(何気ない日常の中で行われる言動に現れる偏見や差別に基づく見下しや侮辱、否定的な態度)も積もれば立派な凶器になる。これ以上心を刃で貫かれることがないように、どれだけうんざりしても、声を上げ続けなければならないんだと思う。

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