(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))
✔ LGBTQ+の登場人物を自然に、てらいなく、明快に描いたゲームとして知られる「Ikenfell」をクリアしました!
✔ 最高の作品だったので、ネタバレ全開で語ります
皆さんは、こんな経験があるだろうか。
なぜ、主要人物が異性同士でくっつかないとハッピーエンドにならないのか?
なぜ、レズビアンやゲイセクシャルのキャラはいつも「当て馬」で終わるのか?
なぜ、男は「男らしく」、女は「女らしく」あらねばならないのか?
そんなモヤモヤを抱いたことが一度でもある貴方に薦めたい作品。それが「Ikenfell」だ。
上記記事で紹介したこのゲーム、今般、20時間強のプレイを経て無事クリアしたので、ネタバレ全開でよかったところを語っていこうと思う。
【注】ここから先はIkenfellのストーリーや重要なシーンのネタバレがあります!!ご注意ください
このゲームは「なろう系」の対極にある。
精神的にも身体的にも、深く傷ついた者。
傑出した才能を持つが、他人を顧みない者。
姉と違い、魔法が使えないことに苦しむ者。
過去のトラウマで過度に防衛的になっている者。
傷ついた人の力になれず、自分を責める者。
強大な力を暴走させてしまう者。
孤独におびえ、絶望する者。
完璧な者などいない。誰もが不完全だ。
永遠などない。全てはいつか朽ちて、滅びる。
挫折と崩壊の物語。それが、Ikenfellだ。
しかし、そんな重いテーマを扱いながらなお、
このゲームは、明るい雰囲気に満ちている。
困難を、互いに助け合って乗り越えていこう。
有限の生を、繋いだ手の温かさを、謳歌しよう。
希望と再生の叙事詩。それも、Ikenfellだ。
そして、何より素晴らしいことに、ストーリー中
・様々な肌の色の人が登場したり、
・同性同士のカップルが登場するだけでなく、
・別れるカップルもいれば、
・誰も好きにならないと明言する者もいる。
・人とかけ離れた見た目の者もいる。
こう聞くと、条件反射で「ポリコレ乙」となる人もいるかもしれないが、現実世界では、排除されたり奇異の目でみられたりする者たちが自由に、自然に生きているIkenfellの世界は、まさに「魔法」の世界であり、厳しい現実に生きる私たちに、プレイ体験を通じて呼びかけてくる。
完璧じゃなくていい、
「らしく」なくたっていい、
自分の心のおもむくままに、
自由に生きよう、と。
しかも、音楽も繊細かつ大胆、歌まで入って盛り上げに盛り上げてくるのだから、言うことなしである(下記リンクから最初の戦闘テーマを聴けるので、ぜひ聞いてみてほしい)。
さあ、貴方のgay heartに従って、
このゲームをダウンロードしよう!
お猫さまも沢山登場するしね!!
(猫ちゃんにレーザーでぶち抜かれながら)
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