(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))
✔ 夏が終わろうとしているので、この夏頂いたかき氷の中で、言葉を失うほど美味しかった英雄かき氷たちの思い出を振り返ります。
✔ 来年の夏に向けて、心の中に留めておいていただければ幸いです!
先日、街を歩いていたら、「かき氷」の暖簾が今まさにしまわれようとしている光景が目に入った。(緊急事態宣言でなかなか出歩くことが難しい中、)私たちふうふのこの夏のささやかな楽しみは、「生活圏内のかき氷やさんを訪ねる」ことだった。
きっかけは、町田「めがね庵」のかき氷を何の気なしに食べたことだった。
「うわ~、きれい☆」とかなんとか言いながら一口食べた瞬間。苺の濃厚な甘みとふわっと口の中で溶ける氷のハーモニーが口中から脳内にかけて一直線に貫き、お互い一言も発せずにひたすら食べ進めた。あまりにも美味しすぎて喋る余裕がなかったのである。言語を封じられるレベルで美味しいかき氷がある、ということを知った瞬間だった。
それからは、雑誌やSNSで情報収集したり、出かけた先に「氷」ののれんを見つけて飛び込んだりしつつ、美味しいかき氷を追い求めた。
そうやって色々なかき氷を食べ歩く中で、特に心に残っているかき氷がある。よく晴れた暑い日に、ふたりで「あづい~」「あづい…」とぼやきながら街を歩いていて、屋台のようなお店でふらりと買ったかき氷だ。歩きながらワシワシとかきこんだそのかき氷、写真すら撮らなかったそのかき氷が、とにかくやたらと美味しかったのだ。
多分、本当に「記憶に残る美味しさ」とはそういうものなんだと思う。
大切な人と、
リラックスした状態で、
めちゃくちゃ喉が渇いている真夏日に、
思いがけず食べた、
そういう小さな「幸せな偶然」の積み重ねが、食べ物を何倍にも美味しくしてくれるのだ。
食欲の秋、彼女と沢山記憶に残る美味しさを共有していきたい。
コメント / COMMENT