（本レシピのポイント（作成者：ちろちろ））
✔ TV取材を受けた際に、すっぴんであったことに対する批判的なコメントをいただいた
✔ でも、お化粧しない女性がいてもいいじゃないですか（^-^）
YouTubeやTwitterなど、好意的なコメントが多く大変ありがたかったが、いくつか、
忙しすぎてちゃんと化粧もできないのか、かわいそうに
全然化粧っ気がなくて中学生みたい、男か女かわからない
女らしさのかけらもない、男なんじゃね？
と、「お化粧をしていない」ことへのネガティブなコメントもあった。
私は別に忙しすぎるからお化粧していないのではなく、面倒くさがりなのと、特段必要を感じないのでしていない（私よりずっと忙しい先輩で、お化粧をしている人は沢山いる）。そもそも、色々話した中で注目するのがそこなのか、と、怒るというよりびっくりした。
と、同時に、昔、同様の理不尽さを感じた出来事を思い出した。
入省して間もない夏、深夜のオフィスで働いていたときのことだった。当時は夜になると冷房が問答無用で切れる仕様になっており、私も上着を脱いでワンピース１枚で仕事していた。すると、近くに座っていた同僚（薄いTシャツと短パン姿）が、おもむろにやってきて、
あのさ…女の子なんだから、脇毛、ちゃんと剃った方がいいよ。ちょっと透けて見えちゃってる。
と、「ボーボーの脇毛を見せながら」言ってきたのだった。
お化粧の話も、脇毛（体毛）の話も、
という点で共通している。どうしてなのだろう？
それを考えるのに、うってつけの絵画がある。アングルの「トルコ風呂」だ（下画像）。美しくて官能的な絵だと、多くの人が思うのではないだろうか。
では、下の画像はどうだろう？
きもちわるい。
そう思った人が多いのではないか。これは、シルヴィア・スレイという画家が上記の「トルコ風呂」の女性を男性に置き換えた絵である。なぜ、性別を逆転させただけで、「美しい」構図が「気持ち悪く」見えてしまうのか。
それは、長い間、我々人類が、「女体はまなざされるもの（客体）、男体はまなざすもの（主体）」という前提に立ってきたからである。「見られるもの」の体は美しくあるべきだが、「見るもの」の体はどうでもいい（意識されない）。
だから、美しくあるべき「女の体」が「男の体の特徴（すっぴんや体毛）」を持っていると「醜い」と思うしし、意識外の存在である「男の体」がいきなり視界に入ってくると、「気持ち悪く」思うのだ。
けれど、本来、我々は自分の好きな見た目で生きていいはずだ。すっぴんで体毛が濃い女性がいたっていいし、お化粧して体毛が薄い男性がいたっていい。少なくとも、赤の他人にいきなり「ブス」とか「気持ち悪い」とののしられる筋合いはない。誰にも、他人の見た目をジャッジする権利なんかない。まなざす権利も、まなざされる義務もないのである。
その点について、みんなが合意できたなら、きっと性別に関わらず、みんなが生きやすい世界になると私は思う。だから、私は、明日も、すっぴんで出社する。化粧しない女がいても、いいじゃない？
コメント / COMMENT
とても興味深い内容でした。今回のレシピとはあまり関係はないかもしれませんが日頃感じていたことをコメントいたします。私の性は男性であり、女性を愛する45才の地方公務員です。昔から不思議に感じていましたが、街中で大人の男同士が手をつないで歩く姿は見かけないのに、大人の女同士は手をつないでいる姿はよく見かけるし、違和感もありませんでした。女の人は男と女のどちらとも手を繋ぐことができ、選択の余地が倍あるから、羨ましいと思っておりました。私はバイセクシャルではないですが、単純に選択肢が広いからという点だけの浅はかな考えでありますが。従って今回の目なざすもの、目なざされるものという、主体と客体の関係という解釈は理解しやすいな、と思った次第です。
ちなみに勇気を持って出演されたテレビ番組も拝見しました。国の方は本当に大変だなと頭が下がります。くれぐれもお身体に気をつけて下さい。今後も自然体でのご活躍を楽しみにしております。ありがとうございました。
まっさんさん、コメントありがとうございます！！
私ときゃんきゃんはいつも手をつないで歩くのですが、「LGBT！」とクスクス笑われたり、「あの人たち…」とニヤニヤ後ろ指をされたりします。
女性同士である私たちですらそうなので、きっと、まっさんさんのおっしゃるとおり、男性同士だともっとひどいことを沢山言われると思います。
性別に関わらず、また、恋人同士であるかに関わらず、自分の大切に思う人と、好きに手を繋げる社会にしていきたいですね。
テレビ番組、ご覧になっていただきありがとうございます！！日本全体の働き方が少しでもいい方向に向かうといいと思っております。お互い激務が続きますが、身体を壊さないように働きましょう^^
[…] ㊼化粧しない女がいてもいいじゃない／It’s OK NOT to wear makeupTV取材（㊺の記事）を受けたちろちろが化粧していなかったことに対する批判に答えます。I want to say that t’s OK NOT to wear makeup as some people think all women should wear makeup! […]