変えてゆくのも「伝統」じゃないですか?

レシピ / RECIPE

✓ 麻布台ヒルズで行われている「ポケモン工芸展」に行ってきました!

✓ 最近、茶道を少しだけ習っていたのですが、とんでもない男女差別に直面しまして、そのことと重ね合わせながらみてきました、というお話です。

職場関係でゴタゴタしており、更新に間が開いてしまってすみません、ちろちろです。きゃんきゃんと、麻布台ヒルズで「ポケモン工芸展」をみてきました!

たいへんな盛況で、ほんとにポケモンってコンテンツとして強いなと思いながら見に行ったのですが、想像以上にしっかりガッツリ伝統工芸とコラボしておりまして。

息を止めて見入っちゃう場面も多々ありました。

勿論、ポケモンという「新しいもの」にあわせて変えてはいるんだけれども、長年にわたって培われた「伝統」の美しさが確かに息づいていて。

考えてみれば、日本文化というのは、中国や欧米の文化や発想を柔軟に取り込んで、常に変質してきたわけで、そのしなやかさも魅力だなと改めて思った次第です。

…なんでそんな小難しいことを考えながら作品を見ていたかというと、工芸展に行く数日前に、「伝統」とガッツリ衝突してしまう出来事がありました。以前の記事で、いろいろ新しいことに挑戦していると申し上げたのですが、その一環として暫く茶道を習っていたのです。

事件は、その茶道の講座が一区切りを迎え、いざ発表会というときに起きました。先生から、

「正客(一番偉いお客さん)にお茶を点てるのは男性(の受講者)でなければならない」
「お礼のご挨拶も男性がするように。それが伝統です」

と言われてしまったのです。

いや、わかっていましたよ?表千家の一番上の段位は、男性でないと取れないし、裏千家も家元やそのまわりの偉い人たちはみんな男性です。茶道というものが戦国時代にできた以上、男尊女卑が「伝統」として組み込まれているのはまあ、当たり前と言えば当たり前です。

でも、私みたいな初級者が最初に経験する大きなお茶会で、いきなりそんなこと言われたら、茶道自体嫌になっちゃうんじゃないかなと思うんですよね。現に、私もその言葉で、「あー、これ以上茶道習わなくていいや」となりました。

いま、いろんなところで「伝統」と「新たな価値観」のせめぎ合いが起こっていて、偏見やヘイトスピーチも頻繁にみられます。けれど、ポケモン工芸展で確かに具現化していたように、本来、「時代に合わせて柔軟に変わる」ことこそが日本の「伝統」の神髄なんじゃないかなと。

…そんな風に思って、とりあえず、後の世代が嫌な思いをしないように、茶道受講者のアンケートで「男尊女卑はやめた方がいい」と書いてきたのでした。ほんのわずかな抵抗だけど、いつかどこかで誰かに届いて、変化の一端になったらいいなと思います。

(あと、麻布台ヒルズの千疋屋でたべたフルーツポンチおいしかったです)
※画像端にうつっているのは、きゃんきゃんが私にくれたポケモンぬいぐるみ(持参しました)

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