✓ またひとつ年をとりました
✓ 「生産性のある」クラゲの生き方を見ていて、やっぱり私たちはクラゲになれないし、海月になるわけにいかないなあ、と思ったお話です
ちろちろです。つい先日、誕生日を迎えたので、きゃんきゃんと水族館に行きました。
クラゲの展示を通りがかったとき、たまたま飼育員のお兄さんの解説タイムで、お兄さんが
クラゲには脳がありません。
皆さんは、ぷかぷか浮いているクラゲを見て、何を考えているんだろうな、と思うと思いますが答えは簡単、「何も考えられません」。
じゃあどうやってご飯を食べるのか?
触手に獲物が当たったら、反射で吸収します。
じゃあどうやって子孫を増やすのか?
この種は、分裂して増えます。
クラゲは実にシンプルな生き物なのです。
聞いていたきゃんきゃんが、ぽつりと、
「杉田水脈が喜ぶね」
と言った。下記「生産性」発言を踏まえてのことである。
確かに、何も考えずひたすら分裂し子供を作り続けるクラゲは、杉田議員の解釈で言えば、間違いなくこの世で最も「生産性のある」生き物のひとつだろう。
そして、そんなクラゲに「ひとりで海を漂って寂しくないのかなあ」とか考えてしまう我々は、子孫を作ることと関係ないことばかり考えている我々は、この世で最も「生産性のない」生き物に違いない。
考えられないのがクラゲ。
考えてしまうのが人間。
私も最近、職場環境が変わったり、新しい趣味を始めたりで、
その度注意喚起に動いたり、落ち込んだり、なかなか変わらない現状に歯がゆさを覚えたりして、そうやって「考えてしまう」自分が苦しくなって、考えるのをやめたいと思ったりもした。
でも、パスカルが「人間は考える葦である」と述べたように、考えずにいられないのが人間であって、だからやっぱり、杉田議員は間違っている、と私は考える。
それを証明するためにも、これからも、考え続けていきたい。
このブログの外でも、中でも。
そんなふうに誓った、三十路の誕生日でした。
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