(本レシピのポイント(作成者:ちろちろ))
✔ たまに、どうしようもなく疲れる夜がある。
✔ そんなふうに思う夜はいつも、ゼリーを作る。
前回のきゃんきゃんの記事にもあったが、この世はとかく生きにくい。私も時々、疲れてしまう。体がみっしりと重く、ただただ、だるい。暗くて冷たい場所で転がっていたい。
そんなふうに思う夜はいつも、ゼリーを作ることにしている。
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このプロセスの何がいいって、楽ちんなのはもちろん、作った直後は食べられないことだ。明朝への期待感が、暗い心に一筋の光明を投げかけてくれる。布団に入ってフラッシュバックに苦しんでも、冷蔵庫の中でしずかにゼリーが固まりつつあると思えば、少しは落ち着く。
そうして翌朝、冷蔵庫を開け、冷気と共にゼリーの甘い香りが頬をなでるのを感じながらタッパーを取り出し、ゼリーを透明なガラスの器にとって、太陽に透かしながら、ひとさじひとさじ味わっていただく。
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ゼリーがつるりと喉を通り過ぎるたび、膿んでいた精神が透き通っていく。ぜんぶ食べたら、深く息を吸い込んで、すーっと深呼吸する。それで、もう少し戦える。
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いま、この記事を書いている間も、冷蔵庫でゼリー液がねむっている。願わくば、心ない言動に炙られて心が溶けてしまっても、少し休んでまた、ゼリーのように、(雨降って地)固まることができますように。
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