LGBT関係のおすすめ書籍

レシピ / RECIPE

✓ 最近、職場の後輩と話していて、LGBT関係のおすすめ書籍を聞かれたので、当方が読んだなかで特に参考になったなと思う本をいくつか紹介します!

✓ 勉強したいけど分厚い本はいやだな~という方向けに、さっくり読めるものを中心にご紹介しますのでご安心ください

①そもそもLGBTってなんやねんという方向け

〇LGBTを読みとく ─クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書/森山至貴)
>新書系で一冊選ぶならこちら。「日本は昔から衆道とかあったし同性愛に寛容!」「殺されないんだから恵まれてる!」みたいなボヤっとした認識がどう間違っているか、わかりやすく説明してくれます。
>ちなみにAmazonだと差別は思いやりでは解決しない』『トランスジェンダー入門と一緒におすすめされてるのですが(下記画像ご参考)、このふたつも非常にすぐれた本で、三冊読むとだいたいの基礎知識が身に付きます。可能ならぜひまとめ買いしてください!


(※)トランスジェンダーについては、特に誤解や偏見がはびこっている分野でもあるのでこの『トランスジェンダー入門』のほかに、当事者の体験談(トランスジェンダー男性の杉山文野さんの著作が読みやすくておすすめ)や、性同一性障害の脱病理化についてよくまとまった性別違和・性別不合へ』(針間克己)を読むと、現在の状況を正しく理解できると思います。あと、本じゃないですが、YouTuberのかなたいむさんの動画もよくまとまっているので、リンクを貼っておきます。

〇13歳から知っておきたいLGBT+ (アシュリー・マーデル (著), 須川 綾子 (翻訳))
>私は自分が「パンセクシャル(性別にとらわれず人を好きになる人)」で「デミセクシャル(人を性的に好きになりにくい人)」だと思っていますが、この本はそうした様々なセクシャリティがわかりやすく紹介されています。なんとなくもやもやするけど、自分がどんな性のグラデーションに所属しているかわからない人におすすめ。辞典としても使えます。

〇こどもジェンダー(シオリーヌ)
>子供と一緒に考えるための本というコンセプトで、LGBT+のことやルッキズムのことなどが非常にわかりやすく、平易な文章で解説されています。絵も多いので、疲れているときにパラパラめくるだけでも頭に入りやすい!

②LGBTのこと、色々考えてみたい方

〇LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の闘い (ジェローム・ポーレン (著), 北丸雄二 (翻訳))
>分厚いしお値段も張るんですけど、LGBT関連の歴史上のメインイベントを総覧できるし、何より面白い。やはり何かを深く学ぶ上で歴史を知るのってすごく大事だと思います。

〇同性愛と同性婚の政治学――ノーマルの虚像(アンドリュー・サリヴァン (著), 本山哲人 (翻訳), 脇田玲子 (翻訳), 板津木綿子 (翻訳), 加藤健太 (翻訳))
>こちらも学術書~っていう見た目なのですが、同性愛に対する政治的スタンスを「同性愛禁止論者」「性解放主義者」「保守派」「リベラル派」に分けたうえで、それぞれの限界を指摘し、同性婚を認めるのが最も理にかなった道だと説く筆力は圧巻。いま日本で起こっている議論がどのスタンスに当てはまるか考えるのも興味深く、最近読んでいて一番頷かせられた本です。

〇BLの教科書(堀 あきこ (編集), 守 如子 (編集))
>ブログでも前とりあげたことがあるのですが(下記リンク)、学生時代セクシャリティが定まっていなかった私は、BLに救いを見出していたところがございます。そんなBLですが、実際の同性愛と乖離した表現もよくみられていたところ、最近「進化」しつつあるのではないか…という考察の本。
>これと一緒にAmazonでおすすめされている「BL進化論」もめちゃくちゃよかったです。

③漫画がいいんだけど…という方向け

これはもう「つくたべ」の一択です(;;)
ほんとに…女性×女性の漫画としてもとてもいいんですが、LGBT+が直面する様々な課題や、社会の中でセクシャリティやジェンダーにまつわる困難をつきつけられる場面の描き方が克明で的確。
ぜひ…ぜひご覧ください。


コメント / COMMENT

タイトルとURLをコピーしました