【頼むよプリクラ】私たちは宇宙人じゃない

レシピ / RECIPE

✓ 中学生や高校生の頃、友達とわいわい撮った思い出も懐かしい、プリクラ。

✓ しかし最近は、撮った写真に「美白+デカ目+小顔+小くちびる」などの加工が問答無用で施されるようになり、どんどん宇宙人化…。ルッキズムの押し付けにならないためにも改善望む、という話です。

皆さんは「宇宙人」というとどんな姿を思い浮かべるだろうか。

タコ型宇宙人、クリーチャーみたいな宇宙人、いろいろバリエーションはあると思うが、ポピュラーなものとして「グレイ型宇宙人(上記画像参照)」がある。実はこのイメージ、私たちの未来の姿という説があるのだ。技術の進歩に従い、あまり動かなくなるので手足が細くなり、あまり噛まなくなるので顎が退化し、目をよく使うようになるので目が大きくなる…というわけ。

といっても、そんな未来が来るのは何百年も先のこと…でもない。ある場所に行けば、私たちも簡単にグレイ型宇宙人になることができる。そう、

プリクラである。

彼女と私はいわゆる「プリクラ世代」で、中高生の時に友達とよくプリクラに行っていたし、その名残で今でもお出かけの時よくプリクラにいくのだが、とにかく最近のプリクラは問答無用で我々を宇宙人にしてくる。

〇”美白”(当然のように”美黒”はない…)
〇目大きくする
〇涙袋を大きくする
〇頬にチークするなどお化粧してくる
〇顎を削って小顔にする
〇唇を小さくする

等の加工が撮った写真すべてに問答無用で施され、撮影後のお絵かきタイムでも解除できない。結果、誰やこれ…レベルで顔が違うプリクラが爆誕することになる。いや…誰やこれ。

プリクラの機能進化自体は喜ばしいことだが、

特定の容姿を「是」とするルッキズムを強化してしまう(例えば「美白」を問答無用でされることは、「肌が白いことが美しい」とする価値観を強化する)

〇加工プロセスに時間がかかるのか、写真撮影開始までがやたら長く写真撮影は一瞬という本末転倒なことになっている

〇顔が原型とどめないのでもはや撮る意味ある?という哲学的な問いが発生している。正直髪型と服さえ一緒だったら誰でも同じように撮れると思います

…のように様々な問題点があり、
〇 一番最初に加工するか加工しないか選べるようにする
〇 最初は無加工で、落書き時に好きに加工できるようにする

のいずれかにしていただけると、大変助かる。どうでしょうかプリクラさん…。

え、需要がないって?そんなことはないのだ。事実、加工がない韓国プリクラが流行っている。我々ふうふも撮ってみたが(下記画像)、さいこうだった…。ゆっくり撮れるし、加工がないからそのときの思い出とか雰囲気とかそのまま写し取れるのである。

中高時代、友達と撮ったたくさんのプリクラは、いまも大事にとってある。年を重ねてゆく自分の「ありのまま」の姿を残しておけて、肯定してくれて、好きにさせてくれる、そんなプリクラを、ぜひ日本のプリクラ会社さんたちには提供してほしい。

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