2度目の結婚記念日、イモに学ぶ。

レシピ / RECIPE

本レシピのポイント(作成者:ちろちろ)

✔ 秋定番の食材・サツマイモ、実は時代の変化に合わせて強かに生き残ってきた存在

✔ 色んな「大人の事情」で私ときゃんきゃんもなかなか法律婚ができませんが、サツマイモを見習ってしぶとく生き抜いていきたいな、という話です。

10月初旬、急に寒くなった街を歩きながら、ふと思った。

最近、石焼き芋やさん、見ないな

小さいころ、寒い季節は、リヤカーに石焼き芋を積み、「石焼き芋~焼き芋~」と呼ばわりながら町内を練り歩く「石焼き芋屋さん」をよく見かけたものだった。

あの人たちはどこに行ってしまったんだろう。

ググってみると、サツマイモ資料館の館長さんが書いた記事を見つけた。

https://www.jrt.gr.jp/wp-content/uploads/4-13.pdf

記事を読んで、あまりの波乱万丈伝っぷりに驚いた。要約すると、

①江戸時代のはじめに、サツマイモが日本に入ってきて、安価なおやつとして大評判に!

②明治時代には焼き芋全盛期を迎え、焼き芋屋さんは大量生産・大量販売で大儲け!

③大正時代に入ると、「古臭い食べ物」として人気が急落…。「大学芋」や「蒸し焼きスタイル」という新しい売り方で挽回を図る。

④太平洋戦争が始まって、焼き芋のお店は、みんななくなってしまった…。

⑤戦後、リヤカーで焼き芋を売る「石焼き芋スタイル」爆誕。どんどん売れてやったね!

⑥高度成長期が終わると、ファーストフードとコンビニに押されて衰退…。

⑦スーパーやコンビニに焼き芋コーナーを設ければ無問題! ←今ココ

となる。人生ゲームもびっくりなジェットコースターっぷりである。

時代の変化に翻弄されながらも、しっかり対応してきたサツマイモさん、かっこいい…と思いながら、パソコンを閉じたのだった。

そして本日10月24日、私の誕生日であり、2回目の結婚記念日がやってきた。

少しお高いホテルに泊まって、ふたりでささやかにお祝いしたのだが、予約の際、利用目的を聞かれて、「2回目の結婚記念日なんです」と答えたところ、プレートを用意してもらえた。

しかも、チェックアウトのとき、受付のおねえさんが「おふたりの記念日、おめでとうございます」とサラッと言ってくれたのである。嬉しくて、きゃんきゃんの手をぎゅっと握った。

正直、ここ最近の宗教と政治を巡るニュースで、政治家の中にたくさん「同性婚反対」の人がいる、ということが何度も報道されて、しばらくは法律婚できないな、と落ち込んでいた。

小さなメッセージプレートと、おねえさんの言葉は、一筋の光をくれた。

考えてみれば、サツマイモみたいに、すっかり「ふつう」の「定番」に感じるものだって、苦しい時代をあきらめずに、一筋の希望を信じて粘り続けたからこそ、その地位を獲得できたのだ

私たちも、今は苦しくても、一歩踏み出し続けないといけないな、と、改めて決意を新たにした、そんな2回目の結婚記念日だった。

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