✔ ウクライナ侵攻が始まってしまった。暗澹たる気持ちだが、目をそむけたくなくて、関連記事に目を通す毎日である。
✔ そんな中で見かけた1枚のキス画像に、戦争の「原因」を見た。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってしまった。LGBT+や反体制派の弾圧や殺害が続くのではという情報もあり、平和を願う一市民としても、性的マイノリティとしても、暗澹とした気持ちになる。とはいえ、目を背けるわけにはいかないと、関連記事を読む中で、以下の画像を見かけた。
これは、トランプ政権誕生の際、彼がロシアと深い繋がりがあるとの疑惑の中で描かれた風刺画で、元ネタは、ベルリンの壁の有名な壁画(下記画像。東ドイツの指導者ホーネッカーと、ソ連の指導者ブレジネフのキス)だ。どちらの絵画も、とても仲が良いとは言えない2つの国の指導者たちの親密な様を皮肉ったものなのだが…。
それ以上に、この2つの風刺画の共通点は、「男同士のキス、きもちわるいよね。げろげろ」という前提のもと、描かれている男性たちを「矮小化」し、「貶め」ようとしていることにある。
この「ゲイっぽく描くことで(本来対立するイデオロギーを持つはずの)男性指導者たちを笑いものにする」手法は、至る所で見られる。例えば、「Trump Putin relationship」等で検索するだけで、以下のような画像がザクザク出てくるし、
日本でも、Twitterで反吐が出るような「ロシア×ウクライナBL妄想」を垂れ流している輩がいる。
こういう連中死ぬほど嫌い#BLは日本の文化 pic.twitter.com/on43dBAxlm
— ☠️ (@2E8ujVeYZ0KF6Jv) February 26, 2022
これからもこうした「風刺」は生まれ続けるだろうが、見かけたら、笑う前に少し考えてほしい。そうやって「自分と違う」ものを拒絶し、見下す心こそ、戦争の火種に他ならないのだから。
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