女同士の恋愛は「百合で尊い」か

同性と付き合っていると言うと、

百合！？尊い！

と言われることがあるが、正直、あまりいい気持ちはしない。

「過酷で儚い運命に彩られた薄幸のカップル」というニュアンスが見え隠れするからだ。百合が萎れるように、尊さが希少さを意味するように。

そこには、同性同士の恋愛が「異常」で「困難」で「脆い」という無意識の「上から目線」がある。

だって、男性と女性が付き合っていても、誰も「尊い」とは言わないだろう。「当たり前」で「確か」なものだから。

別に「尊く」もなんともなく、私ときゃんきゃんは「普通に」付き合っている。

一緒にご飯を食べに行ったり。

次の休日、どこに行こうか話し合ったり。

ふたりでマリカーして熱くなったり。

ささいなことで喧嘩したり。

そういう「平凡な」毎日の積み重ねの中、「等身大で」生きている。

あなたが毎日朝８時に起きるのと、私たちが付き合っているのは、同じレベルの「尊さ」だ。

「尊い」っていうのはもっと、たくさんの人命を救うような行為や、よりよい未来を作るような行為に向けられてほしいと思う。

このブログでの発信が、どこまで届くかわからないけれど。「尊い」と言う言葉が真に「尊い」ものに向けられる未来を作れるよう、これからも、細々とでも発信を続けていきたいと思う。

2021年が「尊い」年になりますように！！