✓ 札幌高裁は14日午後、同性婚を認めない民法などの規定は違憲と判断しました!!
✓ 高裁判決も出たということで、いよいよ法改正に向けて追い風を期待したいですが…
統一教会が自民党議員との間でLGBTや同性婚合法化に否定的であることを求める政策協定を結んでいたことが明らかになったり(下記画像参照。出典こちら)、杉田水脈議員が引き続き少数派への差別発言を繰り返していたりと、この国の権利関係では、前向きなニュースがしばらくなかったわけですが。
出ましたね!!札幌高裁判決!!しかも、下記BBCの記事をご覧頂きたいのですが、原告の主張をほぼそのまま認める内容となっております。
同性婚を認めない民法などの規定は違憲だとして、北海道の同性カップルらが国に損害賠償を求めていた裁判の控訴審で、札幌高裁は14日午後、規定は「違憲」と判断した。この日午前には東京地裁も同様の裁判で、同性婚が認められていない状況が憲法に「違反する状態にある」との判断を示した。
(中略)
一連の裁判における初の控訴審判決で、札幌高裁はこの日、同性愛者は婚姻による社会生活上の保障を受けられず、「社会生活上の不利益」を受けたり、「個人の尊厳をなす人格が損なわれる事態」に直面したりしていると指摘。
一方で、同性婚を定めた場合の不利益はうかがえないとした。
また、一部の自治体が実施しているパートナーシップ認定制度などでも、同性婚ができないことによる不利益は解消されないとして、24条に違反するとした。
さらに、異性愛者に婚姻を認めているのに、同性愛者に婚姻を許さないことは「合理的根拠を欠く差別的な扱い」だとし、14条に違反すると結論付けた。
他方、13条については、一審のとおり、意見には当たらないとした。
判決はまた、憲法違反が明白になっていたとはいえず、制度設計についても議論は必要だとした上で、「喫緊の課題として(中略)異性婚と同じ婚姻制度を適用することを含め」、同性婚について真摯な議論と対応が望まれるとした。
(出典:BBC記事)
マリフォージャパンのサイトで裁判情報を一覧できますが(下記画像参照。出典こちら)同性婚の実現を巡る一連の訴訟において、今回がはじめての高裁判決でした。その意味で、本当に大きな意義のある判決と言えます。
こうなると、国会での議論がいよいよ望まれるわけですが…正直、いまの通常国会・次の臨時国会では厳しいでしょう。通常国会に提出される法案はすでに決定されていますし、次の臨時国会に出すためには今すぐにでも議論を開始しなければなりませんが、政権与党である自民党にその雰囲気はゼロです。
国のスタンスとしては、最高裁判決が出るまで傍観を決め込むということなのでしょう。上記の東京新聞の記事にもある通り、岸田首相も「現段階では確定前の判決で、他の裁判所で同種訴訟が継続していることから、引き続きこの判断を注視したい」と述べています。
とはいえ、マリフォー国会メーターではすでに、4割の議員が同性婚への賛意を表明している状態です(2024年3月18日時点)。少なくとも検討の場を立ち上げるぐらいはしてほしい…。無理なんだろうなと半ば思いつつも、彼女と過ごす日常を守りたいから、やっぱり諦められないなと思う今日この頃です。結婚が認められたら、すぐに婚姻届を出すんだ…!!
※サムネ画像はこんにゃくパークにて、ふうふで足湯に浸かったときの写真です。
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